2016.01.03 残像

このブログは、 南国バリ島に生まれ育った野生児パグ 豆太郎 と そら豆 が
ニッポンへ上陸しちゃった、トホホな 帰国犬日記 として 再スタートしました m(-_-)m





                         ☆ ☆ ☆



元旦の明け方、不思議なことがあったらしい。

らしい、というのは

それを体験したのは私ではなく父だったから。




うちは古い家屋なので昔ながらの廊下がある。

台所からまっすぐ伸びて

両サイドにトイレや風呂場や両親の寝室を挟んで

廊下の突き当たりに私の部屋がある間取り。



新しい年が明けたばかりの早朝

時間は午前4時ごろだったそう。

布団のなかでウトウトしていた父は

賑やかな物音で目を覚ましたという。



板張りの廊下をカチカチと鳴らす爪音。

それを追いかけるようなスリッパの音。

甲高い声がキャッキャと響いていたそうだ。




『こんな朝っぱらから何を騒いでいるのだろう?』




父は、そら豆と私が起きだして

廊下にやってきたと思ったそうだ。

そら豆が部屋を抜けだし

それを追いかけてきた私が騒いで

廊下でドタバタやっていると思ったらしい。




0103-3 2016




『今朝は早くから何してたの?』



日も登りきったころにようやく起きてきた私は

寝起き早々にそう問われて???だった。

だって今の今まで私とそら豆は

ベッドの中で爆睡していたのだから。



けれど・・・・・・。




父の話をひと通り聞いたら

ああ、そうか、と。

なぜだかストンと腑に落ちて妙に納得してしまった。




『ああ・・・・・・。それはきっと残像だ。』




新年でリセットされたばかりのカレンダーが

ちょっとだけ誤作動を起こして

過去の時間を廊下に紛れさせてしまったのだろう。




0103-2 2016





まだ豆太郎が元気だったころ

豆太郎とそら豆の2頭は

我先にと廊下を走って私の部屋と台所を行き来していた。

とくにゴハンの時間はお祭り騒ぎで

2頭がウニャウニャと奇声を上げながら

ダッシュしたり私の足元に絡んだりするものだから

私は危ないとか待てとかキーキー叫びながら

彼らと一緒にドタバタ廊下を渡っていたものだ。




ほんの少し前まで

毎日のように繰り広げられていた光景。

豆太郎を失ってしまった今では

涙が出るほど懐かしい時間だけれど・・・・・。




きっと、明け方に父が耳にした物音は

あの日の私たちだ。

ゴハンに期待を膨らませ爪を鳴らす豆太郎とそら豆、

そして彼らを制する私の声。



あんなに毎朝毎晩お決まりのように騒いでいたんだもの。

私たちの姿が廊下に染みついていても不思議はない。




0103-1 2016




今日も廊下を渡るけれど

競い合う相手がいなくなったそら豆は

ひとりでトコトコと部屋を目指す。


そして私は見えない豆太郎に呼びかける。




『豆太郎、ゴハン、ゴハン・・・・・。』






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