このブログは、 南国バリ島に生まれ育った野生児パグ 豆太郎 と そら豆 が
ニッポンへ上陸しちゃった、トホホな 帰国犬日記 として 再スタートしました m(-_-)m





                         ☆ ☆ ☆



朝、いつもの時間に散歩にでかけると

聞こえてくる。


ズズッ、ズズッ、ズズッ・・・・・・

重く引きずり気味の足音と

カポッ、カポッ、カポッ・・・・・・、と

プラスチック製品特有の軽い響き。




カズ君とおじいさんがやって来る。





0305-1 2016





カズ君は白いモフモフの被毛と

いつも笑っているような

真っ黒な目鼻が愛らしいミックス犬。

18歳になるという。

うちから2ブロック離れた住宅街に

おじいさんと暮らしている。



おじいさんは70代後半

もしかして80代かもしれない。

サンダルを履きの足を少し引きずり気味に

手には柄の長いプラスチック製のヒシャクを

杖がわりに歩いているので

おじいさんが来るとズズッ・・・カポッと

聞こえるから遠くからでもスグに分かる。





0305-2 2016





私は最初、おじいさんが苦手だった。

小柄だけれど、いつもしかめっ面をしていて怖かったし

大きなヒシャクを持ってる姿も不気味で

何よりも、いつもカズ君に怒鳴っていたから。

『カ~ズゥ~、こら、カ~ズゥ~』

『こっち来い、カ~ズゥ~』

しわがれた声を張り上げ、

時にはヒシャクでカズ君を威嚇したりもするから

カズ君を気の毒に思っていた。



怒鳴られながらも

おじいさんのペースに合わせて

時には振り返り時には立ち止まり

おじいさんを気遣いながら歩いている

カズ君の健気さに胸が痛かった。




カズ君とおじいさんは毎朝いる。

雨の日も風の日も雪の日も、

よほどの悪天候でない限り

散歩に出てくるから

よほどの天気でなければ散歩を中止にしない

私とうちの子たちとは毎朝顔を合わせた。





0305-3 2016





そうして毎朝会ううちに

最初私が持っていた

おじいさんの印象はずいぶん変わった。

私はずいぶん誤解していた。



おじいさんのひしゃくは

カズ君のウンPキャッチャーだった。

ひしゃくで上手にカズ君のブツを受けて

ついでに誰かがそのままにしている

放置ウンチも拾うためのものだった。




いつもたくさんオヤツを持っていて

『うまいか?うまいか?』と

相変わらず怒ったような口調のまま

モリモリとカズ君に食べさせて

毎朝会ううちにウチの子たちにも

おすそ分けしてくれるようになったけれど

『もう終わり』の合図のあとは

必ずカズ君に最後の1つをあげている。




雨の日のカズ君はビニールを体に巻きつけて

シャカシャカとやって来る。

おじいさんお手製のレインコートを着て。




お手製のサスペンダーもある。

昼間はオムツをしているカズ君のために

おじいさんは毎朝おむつにヒモを通して

カズ君用のサスペンダーを作る。

お宅の前を通りかかると

先に散歩を終えたおじいさんが

玄関前の椅子に座ってオムツにヒモを

仕込んでいる姿を何度も見た。


カズ君はおじさんの横に

ちょこんと座っていた。





0305-4 2016





おじさんはカズ君を

決して大げさに可愛がったりしないけれど

おじいさんなりの愛情を

たっぷりカズ君に注いでいることを知った。



カズ君はそんなおじいさんが大好きで

いつもおじいさんの側にいる。



おじいさんが怒鳴る『カ~ズゥ~』の声にも

だからカズ君はちっとも怖がらず

むしろ愛情を感じているのだろう。




ワンコと飼い主。

それぞれの関係があって、

それぞれの愛情表現がある。





カズ君とおじいさんは

ふたりやり方で

18年間、寄りそってきたのだろう。

これからも

ふたりで寄りそって歩くのだろう。



どうかカズ君とおじいさんの姿が

いつまでも、いつまでも

朝の風景にありますように。






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